今回はWAIS4の診断で、4つの指標の中の1つ、私の言語理解指標について、自分なりに調べてみたことを共有していこうと思います。
この記事を読む前に、↓を読むことを推奨します。(読んでね)
WAIS4の私の結果はこんな感じでした。
どの順番で記事にしていこうか少し迷ったのですが、素直に上から話していくことに決めました。
と言う訳で、今回は並川の言語理解指標編です。
まず何故順番を迷うことになったのかというと、WAIS4のテストの4つの指標の中で、1番突出して高い数値が出た項目だったこと。なのになんでこんなに高い結果になったのか、正直未だに自分でもイマイチわかってない項目だからです。
私の言語理解指標124がどれくらい高いのか、パーセンタイル順位95がわかりやすいかなと思います。
パーセンタイル順位95というのは、IQ低ー高を100人を1列に並べて、低から数えて何番目かという順位です。
100人中下から95位、つまりわかりやすく言うと、『100人中5位』ということです。
誤解を招かないよう一応釘を刺しますが、あくまで4つの指標の内の1つ、
それも1番高い項目の数値が124なだけであり、決して私のIQが124というわけではないので、そこは勘違いしないようお願いします。(自分に言い聞かせるように…)
ちなみに私の全検査IQは108とわりと普通です。
とはいえ、表を見てもらえばわかりますが、言語理解指標だけが謎に突出してるのは事実。
私がそもそもWAIS4を受けることになった理由が、発達障害傾向があるかを測る為。
そして、4つの指標のうち、数値の差が激しいほど、能力の凸凹がある、それが発達障害傾向があると診断されます。
本来私の言語理解能力指数が高いこと自体は良いことのはずなのに、コイツだけが謎にやたら高いことが、結果、能力のアンバランスが激しいとみなされ、発達障害じゃね?のネタの1つにされちゃうんだから皮肉なものです。
とはいえ、どうやら私は言語理解なるものが得意らしいということは事実。できることとできないことの差が激しすぎる発達障害の私としては、得意を伸ばして剣にし、現在の乱世を生き延びる武器にしたい!そう切実に考えているのです。
なのに正直な所、言語理解とかいうものについて、掴みどころがなように感じてしまいます。フワッとした概念的な能力故に、活かし方もこれまたイマイチわからない!
ざっくり言うならば、それぞれの指標が高いと、
言語理解ー言葉を操るのが得意。(所謂コミュ力には直結しない)
知覚推理ー視覚的な情報を認知するのが得意。
ワーキングメモリーー耳からの情報をキャッチすること、短期記憶が得意。
処理速度ー作業スピードが速い。動作や判断の素早さにも関わる。
といった感じ。勿論かなーりざっくりとした解釈なので、厳密には違うし、人によっても違うと思います。
こうなるとふむふむ、私が言葉を操るのが得意らしい。
これが正直わからない。確かに下手ではないと思うが、124という高数値が出るくらい一体私の中の何が凄いのか…これがやっぱりわからない。
これは自己評価が低いとか、控えめに言ってるとか、そういうのじゃないんや…私はむしろ切実に知りたい!自分の得意を!誰か教えてくれ〜!
言語理解が高い=コミュ力が高いわけでは決してない。これは嫌というほど身に覚えがあるので、最早勘違いの仕様もないです。
ADHD優位とはいえASDもガッツリ持ってる発達障害で内向的なINTP。
この1文で、わかる人には私のコミュ障度合いを察していただけると思います。
成程、じゃあ単純に国語が得意なのかと思い、小中学生の頃の成績表を、年末年始に実家に帰省した時に調べてみたのですが、ざっくりと、
社会>芸術系科目>英語>国語=数学>理科だったあたり、あれ、そうでもねえな?といった感じ。
まあ、そもそも国語というものがテスト前に詰め込んで伸びるものじゃなくて、他教科に比べて元の能力勝負(まあ私の場合だけど)な教科なあたり、確かにできないからこそできるように勉強した数学や英語よりは、もしかしたら得意なのかもしれない。とはいえ、特段得意だったのかと聞かれると、全くそんなことはないっていうのが個人的な感覚です。
言語理解というくらいなんだから、英語とか他の言語が得意なんじゃね?と聞かれると、実は私は英語に人一倍苦手意識を感じています。
とはいえ、中学生の頃までは英語は社会とツートップで得意教科だったのは事実。得意だから好きだった記憶があります。が、高校に上がってから最早1番苦手かつ嫌いな教科まで成り下りました。
一体高校生の並川に何があったのか、これはまた別の機会に話そうと思いますが、英語だけでいうと、英語の担当兼担任の先生に謎に目を付けられ弄られてめちゃくちゃ嫌になった&実用性のなさすぎる、専門性が高すぎる内容が理解できず、やる気と自信が一気に喪失した結果の苦手意識かなというのが今の私なりの見解です。
私の発達障害の特性故に、英語などの多言語にものすごい興味があるのに反して、身につけることにものすごいハードルを感じるのも、これまた納得だなあといった感じです。こればかりは、おそらく人と同じような勉強の仕方は向いてない、自分ができるやり方を発明するのが鍵なのではないかとなんとなく考えています。あとはとにかく苦手意識を失くすことですかね〜
こういった感じで、国語の成績や偏差値が高いわけでもなければ、他言語の英語が得意なわけでもなく、じゃあ読解能力が長けてるのかというと、今までありとあらゆる本を挫折してきてるのでむしろ苦手なのでは?とすら思っていました。
(苦手なんじゃなくて、むしろそこそこ理解できるからこそ、逆に理解しきれてない部分があることを自覚してしまう故なんじゃないか?説が私の中で濃厚に。無知を知るってやつやな)
とはいえ、やっぱり読解力が124もあるかどうかと言われると、これもまたイマイチ。
言語理解についてググったりしてみたところ、どうやら言語理解指標が高い人は、単純に学校での勉強ができるタイプが多いようです。
確かに言語理解の診断項目の中に一般常識問題もありました。
とはいえ、中学生の頃の私の成績は中の上程度。私の実力テストでの偏差値は55〜60くらいだったのですが、IQに換算してみると(ネットで調べた数値であって厳密ではない)IQ107〜115。
成程、こう見ると、むしろ私の全検査IQ108と一致してるように思われます。
だけど言語理解が高いことと、学校の成績は一致してるとは言えないな〜と思いました。
言語理解指標124、お前は一体何なんだ?
私は国語の成績が良いわけでもなければ、生粋の陰キャのコミュ障だし、何なら
私「〜で…なんやけどさ、…あれ?単語が出てこうへん。何やったっけ」
友「○○?」
私「そうそれ!で○○なんやけどさ〜」
と言った感じで、会話中に単語が出てこなくなることがめちゃくちゃよくあるので、むしろ苦手とすら思ってました。(おそらくコイツは発達障害のせい)
文章を書くのも得意ではない。なんなら簡潔にまとめるということが絶望的に苦手だ。書類仕事ができないタイプ。
言語理解指標124、お前は一体どこにいるというのだ、もしや幻だったのか?
いやちょっと待て。そもそもWAIS4の言語理解のテストで高得点が出たんだから、なんか言語理解というワードに引っ張られちゃってたけど、素直に原点に帰ってWAIS4の言語理解のテストを振り返ってみようと思います。
まず単純な語彙力。単語の意味を答えるテストですが、こいつは高得点でした。出題者もいっぱい褒めてくれたし。(好き)
とはいえ、うろ覚えだけど少なくとも1個はわからない問題もあった気がします。
それにさっき話した「人と会話してる時に頻繁に単語が出てこなくて焦る」ということが若干コンプレックスになってた為、それを克服しようと思って、いろんな興味ある記事を読むようにしたり、読書しようと試みてみたり、そしてわからない言葉はその都度調べるようにしてました。
語彙力に関しては、言わば私が後天的に身につけたことが反映された結果かな〜とも思います。まあ勿論そんだけのポテンシャルがあるとも言えるのだけど。
そして一般常識問題。「今の1万円札の肖像画は誰か」とか、そういうのです。これはかなり難易度低めのやつなので、もうちょい難しいのも出てきます。
私は理系科目に縁がなかったので理系の問題はわからなかったのですが、歴史や現在の社会などについてはそこそこ興味対象内ということもあり、まあまあ答えられたと思います。
とはいえ、語彙問題ほどではなく、数問「わかりません」と答えた記憶があるので、語彙テストよりは点数的には下だと思います。
実際診断結果にも「一般的な知識も十分に備えている」とおそらく平均かそれ以上くらいの書かれ方をしてますが、語彙の方は「語彙は非常に豊富」と書かれてるので、そういうことだと思います。
そして、思い出しました。WAIS4の診断の紙には記載されてないですが、私がおそらく全問正解で出題者もクッソ褒めてくれた(好き)テストの存在を。
それは、異なる2つの単語の共通点について説明するテストです。
まあ間違ってた問題があった可能性もなくはないですが、おそらく全問合ってたやろなの手応えを感じてます。
共通点を見つけることができるか、そしてそれを口頭で説明できるかという問題なので、全問ひらめいて答えられた時点で正解なのかと。このテストに関してはひらめくか、閃かないかのどっちかなので。
このテスト、1番苦労したのが1問目のこれ。
出題者「『7』と『2』の共通点は?」(ネタバレNGなのであえて少し変えてます)
私「(えっ!?奇数と偶数だし画数も違うし英数字も違うし…えっ1問目からわからんのヤバくね?あわわ……あっ)漢字にすると画数が同じ!」
出題者「まあ確かに合ってますが、もっと簡単です。両方とも…」
私「あっ、数字!」
出題者「次からもそんな感じで解いてください」
発達障害あるあると思いますが、とにかくルール把握が苦手という特性があるので、こういう凄い単純なことすら即座に把握できなくて困ることってかなりあるあるなんですよねぇ。
1問目で謎深読みしすぎて「数字」というあまりにも当然すぎることに、逆に気づかないあたり、思い込みの強さが出ちゃってたなと思います。回答者は1問目を答えられる知能はあるはずなんだけど、やり方をイマイチ飲み込めてないとおそらくわかってくれたのであろう出題者の配慮に感謝です。
やり方がわかってからは、今思い返しても我ながらよくポンポン出てきたな!?と思います。
そう、おそらくですが、私の言語理解指数124たらしめるもの、それはおそらく、
「言葉を用いた思考力&説明または表現力」
「共通点から関連性を見つけ出すことが上手い=閃き、発想力に長けてる」
こういう類の能力なのではないかと思います。
まあ、発想力みたいなものって発達障害の長所として語られガチ能力のイメージがあるけど、例にも漏れず、私も風変わりなアイデアマンみたいなことを言われたり、そういうキャラ認識されることは結構多かったです。
私としては特段奇抜な、人とは違う風変わりなことをやってるつもりはなくて、普通に考えたり素直な思いつきからきたものなのに「その手があったか!?」みたいな、良い反応をされると、ちょっと得した気分になれます。
(逆に何言ってんだコイツ?と駄々滑りすることもしょっちゅうあるのだが)
ただ、視点を変えたり、妙なパターンを見つけるのが上手いだけであって、0から1を生み出すのは、むしろ普通の人より下手なのでは?と自分では思ってるので、創造力があるとは言えないのかな?と思ってます。
0から1は下手だけど、1から枝分かれ的に発展させていくのは案外上手い感覚は、なんとなくあります。
成程、そう思うと、言語理解だけがやたら高くて、それ以外との能力とのアンバランス故の不具合が、感覚的にあるような気がする。この診断結果と、自分の実際のとことのコネクティングがまた少しだけ進んだような気がします。
思えばコミュ障だったり、喋りながら咄嗟に単語が出てこなくなる問題も、言語理解指標124とワーキングメモリー指標88の凸凹の産物だなと改めて思いました。
あれやこれや語りたいことはいっぱいあるのに、それをその場で咄嗟にまとめて口頭言語にして口から発する能力があまりにも足りてなさすぎる感覚というのか。
結果言葉が出てこない、まとまらない、焦って頓珍漢なことを言ってしまう、タイミングを逃してる。本当にあるあるなんだな。
まあだからこそブログを始めたんですよね。喋るのが、会話が下手でも、文字にするのはできるんじゃないかと。編集もできるしね。
とはいえ、ブログはブログで難しいなと感じてます。まあ、下手にハードルを感じてしまうと、続くものも続かなくなってしまい、成長する前に挫折してしまうのだけは避けたいので、私の中で「書きたいもんいっぱい書く!」を念頭に、限りなくハードルを下げまくってやってます。
次の記事では私の知覚推理指標99について語りたいと思います。一見数値だけ見ると超普通のはずなんですが、それこそ能力のアンバランス故の弊害が結構出ちゃってるヤツだなあ〜と思う能力です。